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院長ブログ

夏に注意したい体の不調やケガと、その対処法

2025年08月8日

岐阜でも40℃を超える日が出ていますね。

夏は「体が元気になる季節」というイメージがありますが、実は筋肉や関節に関する不調やケガが増える時期でもあります。

暑さや湿度、生活リズムの変化によって体への負担が大きくなるためです。

今回は、夏になりやすい症状やケガを5つご紹介し、それぞれの原因や予防法を解説します。


1. 汗によるミネラル不足から起こる筋けいれん(こむら返り)

特徴
夏の高温環境で大量に汗をかくと、体内の水分とミネラル(ナトリウム・カリウム・マグネシウムなど)が失われます。

その結果、筋肉の働きが乱れ、ふくらはぎや足の裏などに激しいけいれんが起きやすくなります。

原因

  • 水分不足・ミネラル不足

  • 高温多湿の環境での作業や運動

  • 睡眠不足や疲労の蓄積

予防と対策

  • 水だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液でミネラル補給

  • 就寝前にふくらはぎや足首のストレッチを行う

  • 冷房と外気温の急激な温度差に注意する


2. スポーツやレジャーによる関節・靭帯のケガ

特徴
夏は部活や大会、マラソン、キャンプなど運動の機会が増える季節です。

慣れない動きや急な方向転換によって、膝や足首の捻挫、肩の痛みなどが起こりやすくなります。

原因

  • 準備運動不足

  • 高温下での筋肉疲労による反応速度低下

  • 足場の悪い場所での活動(砂浜・山道など)

予防と対策

  • 運動前後のストレッチと軽いウォーミングアップ

  • こまめな休憩と水分補給

  • サポーターやテーピングで関節を保護する


3. 冷房による冷えからくる腰痛・肩こり

特徴
真夏でも室内の冷房で体が冷えると、血流が悪くなり、筋肉が硬くなりやすくなります。

特に長時間座りっぱなしの方は、腰痛や肩こりが悪化しやすい傾向があります。

原因

  • エアコンの風が直接体に当たる

  • 長時間同じ姿勢で過ごす

  • 室内外の温度差による自律神経の乱れ

予防と対策

  • 冷房の設定温度を下げすぎない(目安:26〜28℃)

  • 膝掛けや羽織るものを利用

  • 1時間ごとに軽く体を動かす


4. 夏バテによる姿勢不良からくる首・背中の痛み

特徴
暑さで食欲が落ちたり、睡眠が浅くなったりすると、体力や筋力が低下しやすくなります。

その結果、姿勢が崩れ、首や背中に負担がかかって痛みが出ることがあります。

原因

  • 栄養不足による筋持久力の低下

  • 睡眠不足による回復力の低下

  • 暑さによるだるさで背中が丸まりやすくなる

予防と対策

  • タンパク質とビタミンB群をしっかり摂る

  • 寝具や枕を見直して快適な睡眠環境をつくる

  • 背伸びや胸を開くストレッチを習慣化する


5. 水辺や屋外レジャーでの転倒・打撲

特徴
プールや海、川辺での遊びは足場が不安定なことが多く、滑って転倒しやすい環境です。

また、サンダルでの長時間歩行は足底の筋肉や腱に負担をかけ、足底筋膜炎の原因になることもあります。

原因

  • 濡れた床や岩場での滑り

  • 不安定な履物(ビーチサンダルなど)

  • 運動不足によるバランス能力の低下

予防と対策

  • 滑りにくいマリンシューズを使用

  • 濡れた場所では小股で歩く

  • 体幹トレーニングでバランスを高める


まとめ

夏は「暑さによる体力消耗」「冷房による冷え」「運動量の増加」など、体にとって大きな負担がかかる季節です。

これらが重なることで、筋けいれんや関節のケガ、腰痛、首・背中の痛み、レジャー中の転倒などが増えます。

こうした不調を防ぐには、

  • 適度な運動とストレッチ

  • 水分・ミネラル・栄養補給

  • 温度差や姿勢への注意
    がポイントです。

当院では、夏特有の症状やケガに対して、痛みを和らげる施術はもちろん、再発予防のための生活指導やセルフケアも行っています。

少しでも違和感を感じたら、早めのご相談をおすすめします。

こども(幼児)の肘、肩が外れたという相談

2023年11月15日

時より慌ててお母さんから電話で

『子供の肩が脱臼したようで手を動かそうせずずっと泣いています』

といった相談をいただきます。

この電話が来た時に年齢を確認するとおおむね2~5歳くらいの子がほとんどです。

実際には肩ではなく肘の関節で【肘内障】と呼ばれる肘の関節で骨がずれてしまった状態になっています。

 

 

 

こちらは右腕の前腕部分です。

前腕の骨と二の腕の骨で肘の関節を構成していますが

ピンクのペンを橈骨、みどりのペンを尺骨と言い、そのうちのピンクの橈骨がずれてしまった状態が肘内障です。

 

 

 

 

この二本の骨は手のひらを下向きに捻るとねじれて交差します。

その際に重なり合ったところが支点となりテコのような力が働き

赤色で表している輪っか(橈骨輪状じん帯)というバンドの役割をしている繊維からずれてしまいます。

そうするとこどもは腕を押さえて動かそうとするとひどく痛がります。

 

橈骨のじん帯からずれてしまう部分は年齢を重ねるにつれてこちらのレントゲン写真のように先が大きく丸くなることでじん帯から抜けなくなります。

しかし、5.6歳くらいまでは丸い部分が棒状なため抜けやすい状態になっています。

 

『うちの子はよく肘が外れるんですよね』

と親御様に言われることがありますが、実は特別なことではなくてただ成長過程だというだけなのであまり心配しないようにしましょう。

ここで一つ小さなお子様がいる方にこどもの手を引く際に気を付けてほしいことがあります。

それは『手を引くときは子供の手のひらを上に向ける』

ということです。

ピンクと緑のペンで示した交差する形の状態で引くと外れやすい動きになります。

ですので手のひらをうえにして日本の骨が平行な状態にしましょう。

両手を引っ張って高い高いのような遊びをする際は気を付けてくださいね。

お子様のお怪我もご相談ください。

https://kokoro-sekkotsuin.com/soukikaihuku

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